ブルームバーグが19日に報じたところによると、ベトナムのファム・ミン・チン首相は、国内のグリーン電力プロジェクトを開発する外国投資家を誘致するため、返済期間を延長した優遇融資を提供するよう銀行に要請した。この要請は、再生可能エネルギー企業が3月14日に首相やその他の政府関係者に送った嘆願書に対するもので、ベトナム政府に対し、発電事業者の倒産を回避し、投資家をより惹きつけるために価格政策を修正するよう求めた。嘆願書によると、現在の電力価格政策は投資家を「深く不安にさせている」という。チン首相は、政府は風力発電と太陽光発電の投資家の困難や損失を聞き、両者にとって調和のとれた価格メカニズムを考案する必要があると述べた。 

この嘆願書は、クリーンエネルギー開発政策の不安定さが政府の外国投資誘致能力を損なうという、風力・太陽光発電企業36社の共通の懸念を表明したものである。再生可能エネルギー開発を促進するための政府政策である固定価格買取制度（FIT）と呼ばれるベトナムのエネルギー価格メカニズムでは、国営のベトナム電力グループ（EVN）[VNINDEX:IND]は、再生可能エネルギー開発業者から再生可能エネルギー電力を石炭火力よりも高い価格で買い取ることが義務付けられている。しかし、有利な価格設定を受けるためには、風力発電プロジェクトは2021年末までに、太陽光発電プロジェクトは2020年末までに商業運転を開始する必要がある。COVID-19パンデミックによる混乱のため、約84のプロジェクトが期限に間に合わなかった。倒産を回避するため、これらの発電事業者は、送電網への電力供給を直ちに開始するための承認と、発電事業者がエンドユーザーにエネルギーを直接販売できるようにするための新しいルールも政府に求めた。 

情報源

https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-03-19/vietnam-premier-urges-banks-to-give-cheaper-green-power-loans

https://www.businesstimes.com.sg/international/asean/green-energy-investors-demand-vietnam-speed-policy-changes