ロイター通信が2日付で報じたところによると、世界銀行は融資モデルを変更し、融資能力を高め、世界的な危機、特に気候変動に対処するための新たな融資手段を導入する計画だという。具体的には、世界銀行の使命を変更し、設立以来採用してきた国別・プロジェクト別の融資モデルから財源を移すための交渉プロセスの第一歩として、世界銀行は株主である各国政府にロードマップ文書を送付した。世界銀行は、気候変動、医療、その他の世界的な緊急ニーズへの融資能力を高めるため、増資を求めている。2023年10月までに、世界銀行と国際通貨基金の合同開発委員会の承認を得るための詳細な提案を準備している。

世界銀行のような多国間開発銀行は、インフレ、債務負担、エネルギーと食糧の安全保障、気候変動といった世界的な問題から、開発途上国が差し迫った脅威に直面しているため、最近そのモデルを修正するよう圧力を強めている。2022年10月、ジャネット・イエレン米財務長官は世界銀行グループなどに対し、世界的な問題に対処するための融資を増やし、より多くの民間資本、譲許的融資、助成金を活用して、石炭火力発電からの脱却を支援するなど、世界全体に利益をもたらすプロジェクトに資金を提供するよう促した。

情報源

https://www.reuters.com/business/sustainable-business/world-bank-seeks-more-funds-address-climate-change-other-crises-document-2023-01-03/

https://www.reuters.com/markets/us/yellen-calls-world-bank-revamp-tackle-global-challenges-2022-10-06/