ロイター通信が2月26日に報じたところによると、カナダは大手オンライン・プラットフォームに有害コンテンツの迅速な削除を義務付ける法案を提出した。ジャスティン・トルドー首相の自由党政権が提案したこの法案は、オンライン憎悪と闘い、オンライン犯罪者から子どもたちを守るためのもので、「オンライン有害法」と呼ばれている。提案された規則では、X、フェイスブック、ユーチューブ、ティックトックなどの主要なソーシャルメディア事業体は、監視・審査プロセスを経ながら、児童に性的被害を与えるコンテンツや同意なしに親密な内容を伝えるコンテンツを24時間以内に削除しなければならない。さらに、新規則はこれらのプラットフォームに対し、有害なコンテンツにフラグを立て、ユーザーをブロックするための明確で利用しやすい方法を提供するよう求めている。また、子どもをいじめたり、過激主義、暴力、憎悪を扇動したりするような有害なコンテンツに子どもが触れる機会を減らすための緩和策を実施することも求められている。

オンライン有害法は、表現の自由の原則を維持しつつ、青少年のオンライン上の安全を確保するための基本基準を設定することを目的としている。オンライン・プラットフォームは、有害なコンテンツの拡散や増幅につながるデザインの選択に責任を持たなければならないと規定した。提案された規則によると、この法律に違反していることが判明した企業は、世界総収入の最大6%の罰金を科される可能性がある。さらに、法案には「デジタル安全委員会」と名付けられた規制機関の設立が盛り込まれており、同委員会が規則を施行し、苦情を受け付け、有害コンテンツの削除命令を出すことになる。

情報源

https://www.reuters.com/world/americas/draft-canada-law-would-force-social-media-companies-quickly-remove-harmful-2024-02-26/

https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-02-26/trudeau-to-force-big-tech-to-police-harmful-online-content

https://www.canada.ca/en/canadian-heritage/news/2024/02/government-of-canada-introduces-legislation-to-combat-harmful-content-online-including-the-sexual-exploitation-of-children.html

https://www.newswire.ca/news-releases/government-of-canada-introduces-legislation-to-combat-harmful-content-online-including-the-sexual-exploitation-of-children-887108403.html