ロイター通信が24日に報じたところによると、李強首相は、北京で開催された中国発展フォーラムで、市場アクセスやクロスボーダー・データフローの問題を慎重に検討すると述べた。2000年に導入されたこの年次フォーラムは、世界のCEOと中国の政策立案者が外国投資について議論する極めて重要な場となっている。今年のフォーラムで李首相は、中国が生物学的製造、人工知能（AI）、データ経済を含む新興産業を推進すると強調した。さらに、国境を越えたデータの流れに対する北京の態度の変化は、最近のデータ輸出規則の一部緩和にも反映されている。3月22日、中国サイバースペース管理局（CAC）は、国境を越えたデータフローを促進・規制するための規則を発表した。新しい規則では、個人情報や重要なデータが含まれていない場合、国際貿易や国境を越えた輸送などの活動で生成または収集されたデータは申告義務から除外される。

中国は近年、国家安全保障上の懸念から、国境内で生成されたデータに対する監視を強化している。国境を越えた厳しいデータ・セキュリティ要件は、多国籍企業に負担のかかるコンプライアンス・コストをもたらし、不確実性を生み出してきた。昨年9月、CACは厳格な規則の改定を提案し、中国のデータを海外に送信することを伴う企業や個人活動の多くについて、セキュリティ評価を免除することを検討した。今回の規制緩和案の最終決定は、中国で事業を展開する多国籍企業にとって大きな安心材料となる。データ輸出規制の撤廃は、中国への外国投資の減少を受けたものだ。2024年の最初の2ヶ月間、中国に流入した外国投資は前年同期比19.9%減少し、2,151億人民元（300億米ドル）となった。

情報源

https://www.reuters.com/world/china/china-plans-new-rules-market-access-data-flows-premier-li-tells-global-ceos-2024-03-24/

https://www.reuters.com/technology/cybersecurity/chinas-cyberspace-regulator-issues-rules-facilitate-cross-border-data-flow-2024-03-22/

https://www.reuters.com/markets/asia/foreign-investment-flows-into-china-shrink-199-jan-feb-2024-03-22/

https://www.scmp.com/tech/policy/article/3236175/china-proposes-relaxation-security-reviews-most-cross-border-data-flows-bringing-relief