韓国経済日報が18日に報じたところによると、韓国の石油精製会社である現代オイルバンクは、原油の精製工程にプラスチック廃熱分解油を加えてナフサの生産を開始すると発表した。同企業は、主に石油化学工業の溶剤として使用されるナフサを、LG化学[051910:KS]、ロッテケミカル[011170:KS]、ハンファ・トータル[000880:KS]などの近隣の石油化学メーカーに供給する計画である。

プラスチック廃棄物を溶かして作る熱分解油には塩素などの不純物が含まれているため、設備の腐食を引き起こす恐れがある。このため現代オイルバンクは、さらなる研究を通じて安全性が確保された場合のみ、熱分解油の投入量を段階的に増やしていく方針だ。同社はこれまで、実証研究の一環として11月18日から100トンの廃プラスチック熱分解油を投入してきた。同社は、韓国がプラスチック廃棄物の処理に大きな負担を強いられていることから、この環境に優しい方法を試験的に導入した。一方、世界最大のゴミ輸入国である中国は、2021年から固形廃棄物の輸入を全面的に禁止する。このような状況を踏まえ、10月上旬、プラスチックのアップサイクル企業であるSK Geo Centric [285130:KS] は、プラスチック廃棄物から熱分解油を抽出し、精製および石油化学プロセスの原料として使用する韓国初の企業となった。

情報源

https://www.kedglobal.com/newsView/ked202111180016

https://www.kedglobal.com/newsView/ked202110010008

http://www.koreaherald.com/view.php?ud=20210202000765

http://koreabizwire.com/hyundai-oilbank-to-use-plastic-waste-to-produce-eco-friendly-naphtha/204871