スペインの電力会社Iberdrola [IBE:SM]と産業廃棄物管理会社FCC Ámbitohは、太陽光発電（PV）パネルの産業規模でのリサイクルを促進するための戦略的協力協定に署名した。この協定の下、両社は太陽光パネルのリサイクル方法を改善するため、短期または中期的に開発される可能性のある新しい処理技術をモニターし、その応用を試行する。例えば、処理工程で得られた材料を二次原料として新たな太陽光発電パネルの製造に再利用する可能性を検討する。最終的には、PVパネル材料のリサイクル可能性を100%にすることを目指している。

この合意は、風力発電業界向けの循環型ソリューション開発における両社のこれまでのパートナーシップを基礎とするものである。2022年5月、イベルドローラとFCCアンビートは共同で、風力発電所部品のリサイクル技術開発に特化した会社、エネルギループを設立した。エネループは昨年、国内有数の風力発電所が多数立地するナバーラ地方で、スペイン初のブレードリサイクル工場の建設を開始した。この工場でリサイクルされるブレード部品は、主にガラス、炭素繊維、樹脂で、エネルギー、航空宇宙、自動車、繊維、建設など様々な分野で再利用される。さらに両社は、再生可能施設の他の部品についても、高度なリサイクルソリューションを開発する機会をさらに探っている。

情報源

https://www.pv-tech.org/iberdrola-fcc-sign-agreement-to-promote-solar-pv-panel-recycling/

https://www.iberdrola.com/press-room/news/detail/iberdrola-and-fcc-sign-an-agreement-for-the-industrial-recycling-of-photovoltaic-panels

https://www.iberdrola.com/press-room/news/detail/iberdrola-and-fcc-launch-energyloop-to-lead-the-way-in-wind-turbine-blade-recycling