インドの多国籍鉱業会社ヴェダンタ [VEDL:US] は、鉄鋼製造プロセスにおいてコークスを水素に置き換え、二酸化炭素排出量を削減するソリューションに取り組んでいる。このインド企業は、インド工科大学ボンベイ校（IIT-Bombay）と提携し、水素の製造への応用の可能性を探っていることを明らかにした。ヴェダンタ社のスジャル・シャー副CEOによると、同社はまた、グリーン・スチール製造のために、炭素回収・利用・貯蔵（CCUS）メカニズムのパイロット・スキームにも取り組んでいる。

ヴェーダンタ社は、グリーン・スティール製造の取り組みに先立ち、2050年またはそれ以前に炭素排出量をゼロにすることを約束していた。そのために、今後10年間で50億米ドルを支出し、ネット・ゼロ事業への移行を加速させることも約束した。コークスを水素に置き換える前に、同社は二酸化炭素排出量を削減するために大規模な再生可能電力を購入している。2021年4月1日から始まる会計年度の第1四半期に、ヴェダンタ社はインドエネルギー取引所（IEX）からアルミニウム事業用に3億5,400万キロワット時（kWh）の再生可能エネルギーを購入し、この時期のIEXの取引量の35%を占めた。さらに、ヴェダンタのグリーン転換は、インドの最新のグリーン水素計画からも恩恵を受ける可能性がある。2022年2月、インドの電力省は2030年に年間5百万トンのグリーン水素を製造する目標を設定し、同国を水素製造・輸出のハブにすることを目指している。

情報源

https://economictimes.indiatimes.com/industry/indl-goods/svs/steel/vedanta-to-move-towards-green-steel-working-on-solution-for-hydrogen-use/articleshow/90759078.cms

https://renewablesnow.com/news/vedanta-led-purchases-on-indian-green-power-market-at-iex-in-fiscal-q1-749762/

https://www.reuters.com/business/energy/india-plans-produce-5-mln-tonnes-green-hydrogen-by-2030-2022-02-17/