韓国の大手液化石油ガス（LPG）販売会社E1 Corp [017940:KS] が、環境に優しい自動車用燃料ステーションを国内に設置し、水素業界に参入したと、7月19日付の韓国経済新聞が報じた。同社は、水素の需要が常に供給を上回っているソウルとその周辺都市にある3カ所のLPGスタンドに、水素燃料ステーションを設置した。同社は、従来のLPG事業から水素製造事業へのシフトを目指しており、液化水素とアンモニアの輸入、貯蔵、流通を含む水素バリューチェーンの確立を計画している。

韓国は、2050年までにカーボンニュートラルを達成する前に、2030年までに温室効果ガス排出量を2018年比で40%削減することを目指している。鉄鋼産業に次いで国内第2位の二酸化炭素排出国である石油化学産業は、2030年までに温室効果ガス排出量を2018年比で20.2%削減することを誓った。環境に対する圧力が高まる中、韓国の石油企業は化石燃料から水素やアンモニアなどのグリーンエネルギーへと事業の重点を切り替えつつある。5月、韓国の大手化学会社であるロッテケミカル [011170:KS] は、2030年までに電池材料と水素エネルギーの新事業を構築するために10兆ウォン（79億米ドル）を投資する計画を発表した。また、LG Chem [051910:KS] も6月に国内で水素工場を建設する計画を発表した。同社は、この工場が2Q24から操業を開始し、年間5万トンの水素を生産すると見込んでいる。

情報源

https://www.kedglobal.com/hydrogen-economy/newsView/ked202207190008

https://www.investkorea.org/ik-en/bbs/i-308/detail.do?ntt_sn=490765

https://asia.nikkei.com/Business/Materials/Lotte-Chemical-to-pour-8bn-into-battery-materials-and-hydrogen

https://www.reuters.com/business/sustainable-business/skoreas-lg-chem-plans-build-hydrogen-plant-cut-carbon-emissions-2022-06-20/