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インドの石油精製大手リライアンス・インダストリーズ[RELIANCE:US]は、同社のグリーンビジネス部門であるリライアンス・ニュー・エナジーを通じて、オランダの電池メーカー、リチウム・ワークス社を6,100万米ドルで買収したと、15日付のロイター通信が報じた。リチウム・ワークス社は、コバルトフリーの高性能リン酸鉄リチウム(LFP)電池を製造している。今回の買収には、リチウム・ワークスの全特許ポートフォリオ、中国の製造施設、主要取引先、既存の従業員が含まれる。リライアンス・インダストリーズのアンバニ会長によると、LFP電池は他の化学電池に比べて製造コストが低く、寿命が長いという利点がある。この取引は2022年6月までに完了する予定である。
これは、2035年までにカーボンニュートラルを実現するため、2022年から2024年までにクリーンエネルギー事業に7,500億インドルピー(98.7億米ドル)を投資するというリライアンス・インダストリーズの計画の一環である。リライアンスは昨年12月にも、英国のナトリウムイオン電池メーカー、ファラディオンを1億3,000万米ドルで買収している。この2つの買収により、リライアンス・インダストリーズは電池と電池システム製造のための主要技術を手に入れた。リライアンス・インダストリーズは、電気自動車(EV)や燃料電池の市場が急成長しているインドに、大規模なバッテリー生産施設を建設することを目指している。同社はまた、インドの生産連動奨励金(PLI)制度の恩恵を受ける可能性がある。この制度には、現地でEVや先進化学電池(ACC)を製造する企業に対する60億米ドル相当の奨励金が含まれている。インドは、2030年までに新車販売台数の30%、二輪車販売台数の40%を電気自動車にすることを目指している。
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