韓国の金融監督院（FSS）は、債券発行会社がESG関連プロジェクトに資金を費やしているかどうかを判断するため、格付け会社のための環境・社会・ガバナンス（ESG）債券認証評価ガイドラインを制定すると、16日付の韓国経済新聞が報じた。2月1日から適用されるこのガイドラインには、格付け会社がESGボンドを評価する際に遵守しなければならない原則やルールが盛り込まれている。ガイドラインによると、格付け会社はESGボンドを評価する際、「資金が使用されていることを確認する」ことを義務付ける条項を含む契約書に署名しなければならない。 

2022年1～11月の世界のESGボンド発行額は前年同期比4.4%増の461.7億米ドルとなり、同期間に前年同期比30%減少したグリーン、ソーシャル、サステナビリティ、サステナビリティ連動債市場全体を上回った。世界経済の減速もさることながら、グリーンウォッシングに対する懸念が高まったことも急落につながった。現在、世界中の金融監視機関は、急成長するESGボンド市場を監督するための法律や規制を限定的にしか設けていない。また、認証基準がないため、格付け会社が信用格付けという形でESGボンドを評価・認証しており、そのほとんどが最高格付けを与えられている。FSSによると、新ガイドラインは評価プロセスの透明性と信頼性を向上させるとともに、投資家により多くの判断に役立つ情報を提供し、グリーンウォッシュを防止する。

情報源

https://www.kedglobal.com/regulations/newsView/ked202301160003

https://www.bloomberg.com/news/articles/2022-12-07/global-esg-bond-issuance-headed-for-first-full-year-decline-ever

https://www.reuters.com/business/sustainable-business/global-esg-bond-issuance-posts-h1-dip-supranationals-cut-back-2022-07-14/

https://www.esginvestor.net/live/korea-targets-more-transparent-esg-bond-ratings-with-new-guidelines/