10月21日付の韓国経済新聞が報じたところによると、韓国の独占禁止法当局である公正取引委員会（FTC）は、プラットフォーム産業における独占を取り締まるため、さまざまな事業の買収に対する監視を強化する予定だという。10月15日、韓国を支配するモバイル・メッセージング・アプリのカカオトークが火災による最悪のサーバー停止に見舞われ、カカオ[035720:KS]の独占がもたらすリスクに対する国民の怒りと懸念を引き起こしたことを受けての監督である。FTCは今年中にオンラインプラットフォーム独占審査ガイドラインを作成し、プラットフォーム分野における独占力の乱用により厳しい基準を課す予定である。同ガイドラインには、オンライン・プラットフォーム産業の性質を考慮した市場の定義と市場支配力に関する基準が盛り込まれる予定だ。 

FTCのハン・ギジョン委員長は、オンライン・プラットフォームの独占が間接的にカカオ危機を引き起こしたと指摘。韓国の尹錫烈（ユン・ソクヨル）大統領もカカオ危機への懸念を表明し、独占や深刻な寡占によって自由市場経済が歪められた場合、国民の利益のために必要な制度的措置を講じなければならないと述べた。これを受けて、カカオのナムクン・ウォン共同最高経営責任者（CEO）は謝罪し、障害の責任を取って辞任した。また、復旧が遅れた原因の究明、サーバー停止の影響を受けたユーザーや企業への補償の見直し、緊急時に備えたバックアップサーバーの設置などを約束した。  

情報源

https://www.kedglobal.com/tech,-media-telecom/newsView/ked202210210014

https://www.straitstimes.com/asia/east-asia/massive-kakao-outage-prompts-s-koreans-to-ponder-over-reliance-on-tech-giant-s-apps

https://www.reuters.com/technology/co-ceo-skoreas-kakao-steps-down-after-outage-public-backlash-2022-10-19/

https://www.koreaherald.com/view.php?ud=20221016000104