トヨタ自動車[7203:JP]は、テスラ[TSLA:US]の共同創業者JB・ストローベル氏が率いる米国のバッテリーリサイクル企業レッドウッド・マテリアルズと提携し、車載バッテリーの回収とリサイクルを開始したと、6月21日付のBloombergが報じた。両社は、電気自動車（EV）用バッテリーのクローズド・ループ・サプライ・チェーンを構築する計画で、消耗したセルを回収して材料の再利用や再利用を図る。両社は、世界初の量産ハイブリッド車であるトヨタのプリウスなど、初期のEVからバッテリーをリサイクルすることから始める。このリサイクル事業は、レッドウッド・マテリアルズが別の電池材料製造拠点を建設するネバダ州のレッドウッド施設の近くで開始される。

レッドウッド・マテリアルズ社は、米国最大のリチウムイオン電池リサイクル企業である。同社は、2025年までに年間100万台以上のEVに必要な負極と正極の部品を生産することを目指している。トヨタのチーフ・サイエンティストであるギル・プラット氏は、世界のEV産業は長期にわたってバッテリー不足に悩まされ、電池価格の高騰が電気自動車へのシフトを妨げる可能性があると指摘した。そこで両社は、リサイクル電池から得られる金属や材料を供給することで、EV用電池のコストを下げようとしている。トヨタのグリーン転換計画によると、トヨタは2030年までにハイブリッド車と電気自動車用の電池の供給と開発に116億米ドルを投資する。

情報源

https://www.bloomberg.com/news/articles/2022-06-21/tesla-co-founder-partners-with-toyota-to-recycle-car-batteries?srnd=green#xj4y7vzkg

https://www.theverge.com/2022/6/21/23177039/toyota-redwood-materials-ev-battery-recycling-partnership-prius

https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-09-07/toyota-spending-13-7-billion-to-secure-ev-battery-supplies