ロイター通信が6日に報じたところによると、ヴァージン・アトランティック航空は11月28日、100%の持続可能な航空燃料（SAF）を使用したロンドン発ニューヨーク行きの大西洋横断便の運航許可を英国民間航空局から得た。SAFは食用油などの廃棄物から作られ、化石燃料に比べて最大70%の排出量を削減できる。同航空会社は、SAFの脱炭素化への可能性を示すことを目的としている。

現在、SAFは従来のケロシンと混合して使用されており、2021年には航空燃料の0.5%を占めるに過ぎない。ヴァージン・アトランティック航空をはじめとする航空会社は、2030年までに10%のSAFを使用することを目標に掲げており、2050年までにSAFを燃料の65%を占める「ネット・ゼロ」排出を目標としている。しかし、持続可能なSAF産業を創出し、SAFをより容易に入手できるようにするためには、政府の支援が必要であるなど、課題も残っている。

情報源

https://www.reuters.com/sustainability/climate-energy/virgin-atlantic-fly-transatlantic-with-100-sustainable-fuel-2023-11-06/