ロイター通信が3日付で報じたところによると、中国の自動車メーカーで電力電池メーカーのBYD [002594:CH]は先月、燃焼エンジン車の生産を中止し、完全な電気自動車とプラグイン・ハイブリッド車に注力すると発表した。同社の動きは、燃料燃焼車の生産を停止する世界初の自動車メーカーとなる。COP26サミット後の昨年11月、BYD、フォード[F:US]、ゼネラルモーターズ[GM:US]、ジャガー・ランドローバー、メルセデス・ベンツ[DAI:GR]、ボルボ[VOLV:US]の自動車メーカー6社は、2040年までに化石燃料自動車を廃止することを約束した。

BYDは2021年に25.06ギガワット時（GWh）の電力用電池を設置した。これは、2021年に80.51GWhを設置した別の電池メーカーContemporary Amperex Technology（CATL）[300750:CH]に次ぐ中国第2位である。電池業界における強力な競争力は、BYDが新エネルギー自動車（NEV）への移行を推進する原動力となっている。昨年のNEV販売台数が前年比231.6%増の593,745台と急増したことを受け、同社は2022年に120万台のNEVを販売することを目標としている。この野心的な目標は、NEV販売を促進するという中国の決議に基づいている。2022年3月、中国の国家発展改革委員会（NDRC）と国家エネルギー管理局（NEA）は、2025年までに中国の新エネルギー車（NEV）が全新車販売台数の約20%を占めるようになるという計画を発表した。この計画は、2030年までに炭素排出量をピークに達し、2060年までにカーボンニュートラルを達成するという中国の炭素削減目標にも合致している。

情報源

https://www.reuters.com/business/autos-transportation/chinas-byd-ends-combustion-engine-cars-focus-electric-2022-04-03/

https://www.globaltimes.cn/page/202204/1257571.shtml

https://www.motor1.com/news/546880/six-automaker-commit-stop-combustion/

https://insideevs.com/news/560620/china-byd-plugin-sales-2021/