ロイター通信が12月2日に報じたところによると、160カ国から2,000人を超える代表団がウルグアイで開催された会議で、世界的なプラスチック条約に関する第一回交渉の幕を閉じた。代表団は、プラスチック汚染をなくすことに合意したものの、プラスチック生産の制限、プラスチックの種類の段階的廃止、世界的なルールの調和については意見が分かれた。具体的には、EU加盟国、スイス、開催国のウルグアイ、ガーナを含む40カ国以上で構成される高望み連合は、プラスチックのライフサイクル全体に対する拘束力のある世界的義務からなる条約を目指し、2040年までにプラスチック汚染を終わらせることを目指している。しかし、米国、カタール、サウジアラビアを含む主要な石油・ガス生産国は、リサイクルと廃棄物管理に焦点を当てた条約を望んでおり、生産抑制の責任を回避するつもりである。  

ウルグアイでの会議は、2024年末までにプラスチック汚染に関する初の法的拘束力のある協定を制定することを目的とした政府間交渉委員会（INC）の5回にわたる開催計画の第1回目である。プラスチック汚染は海洋生態系に壊滅的な影響を及ぼしているため、INCの合意は2015年のパリ協定以来、最も重要な合意であると考えられている。さらに国連によれば、プラスチックに関連する温室効果ガスの排出量は2050年までに65億トンに達すると予想されている。高望み連合が提唱する世界的な強制措置に基づく条約とは対照的に、米国は、各国が拘束力のない独自のプラスチック汚染目標を設定し、その進捗状況を世界的な機関に報告することを認めるパリ協定スタイルの条約を求めた。批評家たちは、このやり方では条約の実効性が損なわれ、プラスチック廃棄物に取り組む各国の義務も弱まると警告した。

情報源

https://www.reuters.com/business/environment/countries-split-plastics-treaty-focus-un-talks-close-2022-12-03/

https://www.reuters.com/business/environment/future-global-treaty-plastics-must-cut-production-ease-pollution-some-states-say-2022-11-29/

https://grist.org/international/the-world-agreed-to-a-global-plastics-treaty-now-comes-the-hard-part/

https://www.jiemian.com/article/8505353.html