新浪が12月28日に報じたところによると、国家発展改革委員会（NDRC）や国家エネルギー局（NEA）を含む中国の4つの部門は最近、新たなガイドラインを発表し、国内のデータセンターの集中的かつ大規模でグリーンな開発を推し進めた。同計画によると、中国は2025年までに、比例配分されたグリーンなデータセンターを備えた全国的な統合インフラ・システムを開発し、基本的にパブリック・クラウド・サービス・システムを確立することを追求している。同計画はまた、中国国内の大規模およびハイパースケールデータセンターに対し、今後5年間で電力使用効率（PUE）値を1.3未満にするよう求め、よりクリーンで再生可能な電源を使用するよう奨励している。

2019年末までに、中国には約7万4,000のデータセンターがあり、世界全体の約23%を占めており、そのうち12.7%が大規模およびハイパースケールデータセンターである。サーバーラックの数量は2019年時点で合計227万台に達し、2020年には329万台まで増加すると推定されている。中国のデータセンター市場への投資は、2017年から2019年にかけて約15%拡大し、世界平均成長率の約2倍に達した。

一方、グリーンピースと華北電力大学が2019年に発表した報告書によると、中国本土のデータセンターは2018年に1,608億9,000万キロワット時（kWh）の電力を消費し、これは同年の地域電力使用量の約2.35%に相当する。これは2018年だけで中国の二酸化炭素排出量に9900万トンを追加したと推定される。ほとんどのデータセンターは平均PUE比2.2〜3.0で稼働しており、省エネ改善の余地が大きい。2023年までに、中国のデータセンター産業は年間2,670億kWhの電力を消費し、合計1億6,300万トンの二酸化炭素を排出すると予測されている。

2017年以降、中国の地方政府はデータセンターの効率を高め、電力の無駄を削減するため、より厳しいPUE規則を導入している。例えば北京は、PUEが1.4以下のクラウドコンピューティング・データセンターを除き、2018年に中心部でのデータセンターの建設や拡張を禁止すると発表した。深センは2019年にPUE1.4以上のデータセンターへの補助金を廃止し、PUE1.25以下のデータセンターには40%以上の補助金を提供する。上海はまた、2020年までに同地域に新設されるすべてのデータセンターのPUEを1.3未満にすることを義務付けている。さらに、中国のデータセンター業界では、石炭から再生可能エネルギーへの移行を推進している。一部の研究者によると、エネルギー総使用量に占める再生可能エネルギーの割合が7%増加すれば、2023年までに中国の二酸化炭素排出量を1,600万トン削減できるという。

情報源

https://finance.sina.com.cn/roll/2020-12-28/doc-iiznezxs9375872.shtml

http://www.gov.cn/zhengce/zhengceku/2020-12/28/content_5574288.htm

https://www.thepaper.cn/newsDetail_forward_6472851

http://www.nbd.com.cn/articles/2019-09-15/1371787.html

https://www.kwm.com/zh/cn/knowledge/insights/infrastructure-series-20200416

https://www.greenpeace.org/eastasia/press/1255/electricity-consumption-from-chinas-internet-industry-to-increase-by-two-thirds-by-2023-greenpeace-2/