中国南部の広東省は、バッテリーに起因する火災を防止するため、電動バイク（e-bike）とそのバッテリーのリサイクル・ネットワークを構築すると、21日付のCaixinが報じた。非営利の社会団体である広東省電気自動車協会（GDEVA）は、専門のリサイクル企業やe-bike小売業者にネットワークへの参加を呼びかける。GDEVAによると、広東省には2,500万台以上のe-bikeがあり、1,000万台以上のe-bikeが引退時期を迎えている。リサイクルネットワークを構築することで、バッテリーなどの使用済み部品の二次販売を防ぎ、e-bikeに関連した火災のリスクを減らすことができる。

中国では2022年上半期にe-bikeに関連した火災事故が8,370件報告され、前年同期比31.3%増加した。消費者は新しいE-BIKEを購入する際、古いE-BIKEを小売店に売ることが多い。小売業者の中には、これらの中古自転車を分解・再調整し、部品を新たな顧客に再販するところもある。しかし、e-bikeの寿命は2～3年である。特にリチウム電池は、製品寿命を超えると安定性が損なわれ、発火の危険性がある。そのため、消費者が使用済みのe-bikeを環境に配慮して処分できるようなリサイクル・ネットワークを形成し、認定リサイクル業者が使用済みセルを再利用できるようにすることが急務となっている。広東省の省都である広州市の交通機関が制定した規則によると、e-bikeの所有者は2022年9月30日までに登録し、ナンバープレートを取得しなければならない。この規制は、e-bikeの譲渡やバッテリーのリサイクルを追跡するのに役立つと期待されている。現在、広州で免許を取得しているe-bikeは50%に満たない。

情報源

https://www.caixin.com/2022-08-21/101929050.html

https://www.techradar.com/news/e-bike-fires-why-they-happen-and-how-you-can-prevent-them