日経アジアが4月14日に報じたところによると、日本は航空業界の二酸化炭素排出量を削減するため、2023年第1四半期にフィンランドのネステ社からバイオジェット燃料を輸入し、日本および外国の航空会社に配布する予定。日本政府は、2023年4月以降に全国の航空会社に持続可能な航空燃料の使用を推進する前に、持続可能な航空燃料（SAF）で稼働する試験機の飛行ルートと保管方法を評価するため、2023年初頭に2か月間の試験を開始する。また、4月14日には、日本最大の石油生産者であるENEOS [5020:JP] とフランスの同業トタルエナジーズ [TTE:FP] が、横浜市にあるENEOSの製油所プロジェクトでのSAF生産を評価するための実現可能性調査を開始した。

SAF開発への取り組みは、日本が今年2月に2030年までに国内の従来のジェット燃料の10%をSAFに置き換えることを誓約した後に始まった。この目標を実現するため、日本は今年、このような環境に優しい燃料の生産と利用を促進するための対策を策定するための官民委員会も設置する予定である。伝えられるところによると、ネステが生産するSAFは、化石ジェット燃料と比較して、飛行による直接的な温室効果ガス（GHG）排出量を最大80%削減できる可能性がある。輸入とは別に、日本はSAFの国産化も目指している。昨年10月、日本のエンジニアリング会社日揮ホールディングス[1963:JP]と石油会社コスモ石油[5021:JP]は、大阪にSAF工場を設立するために提携し、2025年から年間生産能力3万キロリットルになると見込まれている。

情報源

https://asia.nikkei.com/Business/Transportation/Japan-to-create-bio-jet-fuel-supply-chain-in-clean-energy-push

https://www.businesswire.com/news/home/20220413006099/en/Japan-TotalEnergies-and-ENEOS-to-Study-Sustainable-Aviation-Fuel-production-at-ENEOS-Negishi-Refinery

https://www.neste.com/releases-and-news/aviation/neste-and-itochu-expand-partnership-grow-availability-sustainable-aviation-fuel-japan

https://asia.nikkei.com/Business/Transportation/Japan-targets-10-sustainable-jet-fuel-for-airlines-by-2030