東京に本社を置く国際的な化学メーカーであるカネカ [4118:JP] は、生分解性ポリマーの生産能力を4倍の年産20,000トンに引き上げる計画であると、2月11日付の日経アジアが報じた。PHBHと名付けられたこのポリマーは、植物油を主原料として微生物によって生合成される。カネカによれば、PHBHは海に投棄された場合、ほとんどが二酸化炭素と水に消化されるという。生産量拡大のための1億3,000万米ドルの初期投資に続き、日本企業は2030年までにPHBHの生産能力を年間10万トンから20万トンに引き上げることを目標としている。

日本の産業技術総合研究所によると、カネカは生分解性プラスチックの分野でリードしている。同社は2019年から、コンビニエンス・チェーンのセブンイレブンにPHBHベースの食器を供給している。今年4月に日本で施行される、小売店や飲食店に12種類の使い捨てプラスチック製品の使用削減を求める新法の恩恵を受ける可能性がある。製造コストが高いため、生分解性プラスチックは世界全体のプラスチック売上高の1%に満たない。しかし、海洋汚染が進み、観光業、漁業、養殖業における経済的損失が増大する中、その割合は増加する傾向にある。ヨーロッパ・バイオプラスチックスのデータによると、2026年には世界で約529万トンの生分解性プラスチックが生産され、2021年の水準から240%増加する。

情報源

https://asia.nikkei.com/Spotlight/Environment/Japan-s-Kaneka-to-quadruple-plastic-that-biodegrades-at-sea

https://www.japantimes.co.jp/news/2021/08/23/business/plastic-waste-reduction/