マイクロソフト[MSFT:US]は、6月5日付の『ロイター通信』の報道によると、保護者の同意なしに子どもたちの個人情報を違法に収集したとして訴えられ、米連邦取引委員会（FTC）との和解の一環として2000万米ドルを支払うことに合意した。同社は、同社のゲーム機「Xbox」に登録した子どもたちから、親への通知や同意を得ることなくデータを収集し、子どもたちの個人情報を保持することで、子どものオンライン・プライバシー保護法（COPPA）に違反していたことが判明した。和解を受けて、マイクロソフトはXboxシステムの子供ユーザーのプライバシー保護を強化する措置を実施し、子供データを共有するサードパーティのゲームパブリッシャーにもCOPPA保護措置を拡大する。

マイクロソフトの広報担当者は、和解案を遵守することを表明し、アカウント作成プロセスを更新し、データ保持の問題を解決する計画の概要を説明した。FTCのSamuel Levine消費者保護局長は、今回の命令の狙いを、Xboxで子供のプライバシーを保護するためのより良いツールを保護者に提供し、COPPAが子供のアバター、生体認証データ、健康情報に適用されることを明確にすることだと強調した。COPPAは、13歳未満の児童を対象とするオンラインサービスやウェブサイトは、個人情報の収集について保護者に通知し、そのようなデータを収集・使用する前に確認可能な保護者の同意を得ることを義務付けています。訴状によると、マイクロソフトは2015年から2020年にかけて、親の不履行によりアカウント作成プロセスが不完全だった場合でも、子どもから収集したデータを保持していた。

情報源

https://www.reuters.com/technology/microsoft-pay-20-mln-settle-charges-it-collected-childrens-information-2023-06-05/

https://www.ftc.gov/news-events/news/press-releases/2023/06/ftc-will-require-microsoft-pay-20-million-over-charges-it-illegally-collected-personal-information