シンガポール証券取引所（SGX）[SGX:SP]は、9月13日にブルームバーグが報じたように、取締役と最高経営責任者（CEO）の年収を正確に開示することを企業に義務付けるなど、企業開示規則の変更を検討している。シンガポール証券取引所の規制部門であるSGXレギュレーション（SGX RegCo）は、最高経営責任者（CEO）と取締役の報酬の開示を義務付けることについて市場の意見を募集すると発表した。さらにSGX RegCoは、独立取締役の在任期間に9年の制限を課す案について市場に意見を求める予定だ。

KPMGシンガポールは、シンガポール上場企業が年次報告書を作成する際に従うべきガイドラインである「2018年コーポレートガバナンス・コード」に基づき、585社の報酬開示を評価した。評価によると、ほとんどの企業が引き続き取締役、CEO、主要管理職の報酬を給与レンジの形で報告している一方、取締役とCEOの報酬を金額で報告しているのは35%と18%にとどまった。さらに、コーポレート・ガバナンス諮問委員会（CGAC）が取締役会の独立性を促進するために提案したIDの在任年数制限に従わず、約半数の会社で独立取締役（ID）が9年を超えて在任している。シンガポール金融管理局（MAS）に属するCGACは、規制や執行の権限を持たず、優れたコーポレート・ガバナンスの実践を提唱している。SGX RegCoのタン・ブン・ジン最高経営責任者（CEO）は、長期勤続IDの問題や不透明な報酬開示に対する企業の対応に失望を表明した。

情報源

https://www.bloomberg.com/news/articles/2022-09-12/singapore-exchange-makes-push-for-full-disclosure-of-ceo-pay?srnd=premium-asia

https://www.straitstimes.com/business/companies-markets/sgx-makes-push-for-full-disclosure-of-ceo-pay

https://www.marketwatch.com/story/singapore-exchange-mulls-stricter-disclosure-of-director-ceo-pay-271663061563

https://cn.wsj.com/articles/%E6%96%B0%E5%8A%A0%E5%9D%A1%E4%BA%A4%E6%98%93%E6%89%80%E8%80%83%E8%99%91%E5%88%B6%E5%AE%9A%E6%9B%B4%E4%B8%A5%E6%A0%BC%E7%9A%84%E8%91%A3%E4%BA%8B%E5%92%8Cceo%E8%96%AA%E9%85%AC%E6%8A%AB%E9%9C%B2%E8%A7%84%E5%AE%9A-11663112705

https://www.mas.gov.sg/regulation/codes/code-of-corporate-governance