日本のスズキ[7269:JP]は、インドの2つの組立工場内に鉄道ターミナルを建設し、道路貨物を鉄道貨物に置き換えることで、輸送コストと温室効果ガス排出量の削減を目指している、と9月24日の日経アジアが報じた。スズキのグジャラート工場からの鉄道による自動車輸送は23年度に開始される予定で、マネサール工場は早ければ2024年に輸送を開始する。インド最大の自動車メーカーであるスズキのインド法人マルチ・スズキは、インドの鉄道を通じて約110万台の自動車を輸送し、過去8年間で48億トン以上の二酸化炭素排出量を相殺した。同期間中、鉄道貨物は15万6,000回のトラック輸送を回避し、1億7,400万リットルの化石燃料の節約に貢献した。

国営インド鉄道によると、鉄道による乗用車輸送のシェアは、13年度の1.5%から21年度には16%に拡大した。マルチ・スズキは21年度に23万台の完成車を鉄道輸送し、同年の完成車輸送の15%を占め、このシフトを主導した。同社は5年以内にこの割合を30%に引き上げ、二酸化炭素排出量をさらに削減したいと考えている。特筆すべきは、マルチ・スズキがインドで初めてAFTO（Automobile Freight Transport Operator：自動車貨物運送事業者）ライセンスを取得したことである。2018年、インド鉄道は特殊貨車への民間投資を促進するため、この制度の登録料を5,000万インドルピー（61万2,000米ドル）から3,000万インドルピー（36万7,000米ドル）に引き下げ、AFTOライセンスの敷居を下げた。

情報源

https://asia.nikkei.com/Business/Automobiles/Suzuki-to-double-cars-transported-by-rail-in-India-cutting-emissions

https://economictimes.indiatimes.com/industry/auto/auto-news/maruti-others-use-railways-to-transport-vehicles/articleshow/91925353.cms?from=mdr