フランスのトタルエナジーズ社[TTE:FP]は、エールフランス-KLMオランダ航空[AIRF:FP]と、2023年からの10年間に持続可能な航空燃料(SAF)を供給する覚書(MOU)を締結した。この契約により、トタルエナジーズは100万立方メートル、80万トン以上のSAFを供給することになり、主にエールフランス-KLMの母国であるフランスとオランダ発のフライトに使用される。トタルエナジー社は、自社のバイオリファイナリーでSAFを生産する。同社は、このような燃料は、化石燃料と同等のものと比較して、ライフサイクル全体で平均して少なくとも80%の二酸化炭素排出量を削減できると主張している。 

SAFは、林業廃棄物や農業廃棄物、使用済み食用油、大気から回収した炭素、グリーン水素など、さまざまな持続可能資源から作られる。これらの燃料は、航空、海運、化学といった排出削減が難しい産業が二酸化炭素排出量を削減することを可能にする。2014年、トタルエナジーズとエールフランス-KLMオランダ航空は、パリ-オルリー-トゥールーズ間およびパリ-オルリー-ニース間の78便にトタルエナジーズが供給する10% SAFを使用する2年間の実験を開始した。2022年4月、トタルエナジーは日本の石油会社ENEOS [5020:JP]とも協力し、ENEOSの製油所プロジェクトにおけるSAF製造の実現可能性を共同で研究した。トタルエナジー社は、2030年までに150万トンのSAFを製造することを目指している。2021年、世界の航空会社は約10万立方メートルのSAFを使用したが、これは航空業界の総燃料消費量に比べればごくわずかな量である。

サワーセス：

https://www.reuters.com/business/energy/totalenergies-air-france-klm-agree-sustainable-jet-fuel-deal-2022-12-05/

https://totalenergies.com/media/news/press-releases/totalenergies-and-air-france-klm-sign-memorandum-understanding-supply

https://www.ogj.com/refining-processing/refining/article/14274969/totalenergies-eneos-launch-study-for-saf-production-at-negishi-refinery

https://www.cnbc.com/2022/02/11/sustainable-aviation-fuel-costs-more-but-consumers-willing-to-pay-iata.html