国有鉄道車両メーカーのCRRC [1766:HK]は27日、水素燃料電池を搭載した自社開発のハイブリッド機関車を完成させた。これは中国初のハイブリッド機関車であり、国内における水素エネルギー技術の利用ケースにおいて画期的なもので、機関車が炭素やその他の汚染物質の排出ゼロを達成することを可能にする。この機関車の設計速度は時速80キロで、平坦な直線道路での最大牽引荷重は5,000トンを超える。水素満タンで24.5時間の連続走行が可能。

CRRCは、その試験データから、機関車の水素燃料電池のエネルギー変換効率が従来の内燃ユニットよりもはるかに高いことが示されたと述べた。さらに、水素燃料電池ハイブリッド機関車はモジュール設計を採用しており、出力レベルや異なるエネルギー源に対する顧客の要求に応じて容易にカスタマイズできる。鉄道の基線を変更したり、新しい送電網を設置したりすることなく、この機関車は、運行、救助、その他の作業、特に地下鉄、トンネル、鉱山、その他の比較的閉鎖的な環境など、さまざまな状況や場所に適用することができる。

中国ではこれまで、航空宇宙、自動車、都市路面電車の各業界で水素エネルギーの利用事例がいくつかあった。CRRCの新型機関車も、水素エネルギーを国内の鉄道分野に応用した最新の例である。現在、商用車は輸送分野で水素エネルギーの応用を統合する優先事項となっており、2019年末までに商用車のうち物流車両が60%、客車が40%近くを占めている。中国証券報によると、2020年から2025年にかけて、中国の水素エネルギー産業の生産額は1兆元に達し、水素燃料電池自動車は5万台、水素燃料ステーションは200カ所に達する。2026年から2035年にかけては、生産額は5兆元に達し、1,500カ所の水素ステーションと1,500万台の水素自動車が生産される。

情報源

http://scitech.people.com.cn/n1/2021/0128/c1007-32014887.html

https://www.cnbeta.com/articles/tech/1083359.htm

http://www.cs.com.cn/qc/202010/t20201009_6100134.html

http://pg.jrj.com.cn/acc/Res/CN_RES/INDUS/2020/10/22/73726abb-c2db-4c81-b0d7-1f6aa3c36707.pdf