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Seneca ESG
- 2021年10月21日
日本の自動車メーカーであるトヨタ[7203:JP]は、10月18日付のBloombergの報道によると、新エネルギー自動車（NEV）用の初のバッテリー製造工場を米国に建設するために13億米ドルを投じると発表した。これは、2030年までに総額34億米ドルを目指す日本企業の米国バッテリー投資計画の一環である。トヨタは、生産能力などの詳細は明らかにしなかったが、年内に新工場の場所を発表し、2025年にまずハイブリッド電気自動車（EV）用電池の生産を開始するという。また、米国にバッテリー工場を建設することで、トヨタは米国内の自動車工場における自動車製造サプライチェーンの現地化を推進することができる。
より広い視点から見ると、米国における34億米ドルのバッテリー投資計画は、トヨタのグローバル計画の一部でもある。トヨタは9月7日、2030年までにEV用バッテリーの開発・生産とバッテリー供給システムに15億円（131億米ドル）を投資すると発表した。同社は、電池セル構造などの技術革新と開発を通じて、少なくとも30%の電池コスト削減を目指している。トヨタは、この電池供給計画により、2022年に初のピュアEVシリーズを発売し、2030年までに世界で200万台のピュアEVの販売を目標としている。米国市場に関しては、ピュアEVとハイブリッドEVを含め、180万台のNEVの販売を見込んでいる。その際、米国での新車販売のうち、現在の25%から70%がNEVになると予想した。
トヨタのライバル企業も、テスラ[TSLA:US]の自社バッテリー工場を視野に入れ、EV用バッテリーの投資と開発を加速させている。今年5月、韓国のSKイノベーション[096770:KS]とフォード・モーター[F:US]は、米国でバッテリーを生産する折半出資の合弁会社を設立することで提携に合意し、少なくとも2つの工場と年間合計60ギガワット時（GWh）の生産能力を計画している。10月18日、韓国の電池メーカーLGエナジー・ソリューション（LGES）と自動車メーカーStellantis N.V. [STLA:US]は、北米に電池工場を建設し、同地域でのStellantisのNEV生産を支援するために協力すると発表した。ステランティスは、2030年までに米国で40%のNEVを販売することを目標としている。
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